mardi 3 mai 2011

庄司紗矢香さんのバイオリンを聴きながらヘルダーリン


Donna in Letto
, 1998
de Fernando Botero (1932-)


今日は教授とのランデブーがあった。2つの小さなテーマを抱えていたが、当面一つに絞って行くことになった。その方が頭の中がすっきりし、一つのことを深めることができるので精神的にもよいだろう。

帰りに寄ったリブレリーで庄司紗矢香さんの Bach & Reger というCDを聞き、手に入れる。バッハとバッハの崇拝者で忘れられがちなマックス・レーガーの曲を並べている。今聴きながら書いているが、なかなかよい。

Johann Sebastian Bach
(1685-1750)
Max Reger (1873-1916)
庄司紗矢香 (1983-)

ニースもよかったが、夜の8時半くらいには暗くなっていたような気がする。
明るい夜長を味わうには少し寒いがパリがよさそうだ。




大学を出て、近くのプレスに入る。そこで原発を特集した哲学雑誌 Philosophie Magazine が目に入る。その中に南北の問題に触れている記事があり、フリードリヒ・ヘルダーリン (1770-1843) の 「ヒュぺーリオン」 (1797、1799)が取り上げられていた。

若きヒュぺーリオンの道行を謳った詩で、南と北の対比が見られるという。自然の愛(南の人 sudiste を暗示)と意思への欲求 (北の人 nordiste)、詩と哲学、芸術と理性、燃えるような宗教と冷たい理性、熱い南のエジプトと寒い北のドイツ。丁度その中間に位置するのが、真善美が調和して結び付いているアテネ。南では歩くのを覚える前に跪き、話す前に祈ることを知らなければならない。それに対して、北では人間である前に理性的精神を持ち合わせていなければならず、子供である前に知性を備えた大人でなければならない。知性と理性が北の主人なのだ。

やっとヘルダーリンを読んでみたい気分になってきた。
リブレリーで Hypérion を仕入れ、読み始める。



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