vendredi 10 juin 2011

ヘミングウェイが突然蘇る、あるいは Paris est une fête


Ernest Hemingway (July 21, 1899 – July 2, 1961)


午後からビブリオテークへ。少し時間があったのでリブレリーに入る。亡くなってから50年になるヘミングウェイの 「移動祝祭日」 が新しくガリマールから出たとの記事を Le Point で読んでいたので、ありますかと経験豊かそうな店員さんに聞いてみた。しかし、店内を探したが見つからず。そして暫くすると 「先ほど 『移動祝祭日』 について聞かれた方ですか」 と言って再び現れた。続けて、これが Paris est une fête の新しい版を記念して出た本ですと言って、大きな写真集を持ってきてくれた。まだフィルムで覆われていますが、取ってもいいですよ、とのこと。早速読んでみると、ヘミングウェイとの関係が次々に浮かび上がってくる。少々お高いが、手に入れることにした。これもランデブーではないかと思ったからだ。

日本の書棚には彼の本は何冊かある。学生時代には 「誰がために鐘は鳴る」、「武器よさらば」 くらいは読んだ記憶があるが、帰った時に確かめてみたい。「移動祝祭日」 も古い版を手に入れているはずだが、残念ながら読むところまでは行っていない。最初にじっくり読んだのは、医者をしていた息子のグレゴリーが書いた回想録 Papa: A Personal Memoir (Houghton Mifflin; 1st edition, June 1976) ではないだろうか。アメリカに行ってすぐのボストンでのことだ。小説家としてではなく、おそらく生を発散させるようなその生き方に惹かれたのかもしれない。

20年ほど前、マイアミ大学にK氏を訪ねた時には大学で話をした後、キーウェストへ案内していただき、ヘミングウェーの家で一時を過ごす幸運にも恵まれた。 キーウェストに向かう海の道、国道1号線からの眺めも素晴らしかった。当日は叶わなかったが、キーウェストにあるアメリカ最南端の地からはキューバが見えるという。そう言えば、キューバ時代のヘミングウェイについての本もいくつか集めているはずだ。先日触れたシガーに関わる理由だが、そこにヘミングウェイが絡んでいるのかもしれない、などという考えも浮かんできた。

「かのように」を読んで (2005-05-22) 


ビブリオテークで調べてみると、写真集の原本 Hemingway: A Life in Pictures は今年の10月2日発売予定で、現在予約受付中になっている。読むかどうかもわからずに、新しい Paris est une fête も注文していた。この英語版は昨年出ている。

A Moveable Feast: The Restored Edition (2010)




Idaho, 1960



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