samedi 2 juillet 2011

精神が外に浸透を始める



今日はゆっくりと過ごす。今回のニューヨークの会もそうだったが、こちらに来てからは日本人はもとより、東洋人さえいない会に参加することがほとんどになっている。フランス語か世界語としての英語の世界に生きていることになるが、次第に違和感がなくなっている。わたしのいる学問の世界では特に日本を意識する必要がないこともあるだろう。この広い世界に浮いているようなそんな感じがしている。フランス滞在4年目にしてやっと外に溶け始めているようである。

その昔アメリカに滞在した折には、やはり4年目のある日に英語が右から左にわかるような錯覚に陥った。フランス語ではまだそのような時は訪れていないが、精神が周りへ浸透し、内と外の圧力の差がなくなりつつあるような印象がある。しかし、これはあくまでも主観の世界で、外から見るとある型に嵌った東洋人がそこにいるはずである。

そこで思い当たるのが、パリに来てからの経験である。こちらは周りと変わりないつもりでいるのだが、明らかに異質な人間がそこにいることに彼らは気付いている。あるいは、今回のニューヨークの会でもこちらは他の人と同じような参加者のつもりなのだが、周りの人は初めて見る人がそこにいることに気付いている。という具合で、どうも周りからの視点が抜け落ちているようだ。そうでなければ、そのことが気になって外の世界にはなかなか出て行けないだろう。今のところ、その視点の欠如はよい方に作用していると考えておきたい。





今朝のラジオ・クラシック。ポーランドが昨日から年末までの半年間、EU理事会議長国になることを記念してポーランド関連の音楽を流していた。そう言えば、昨日の演者はポーランド出身だった。




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