mardi 12 juillet 2011

新たな事に向けて



事が迫ると別のことをやりたくなる習性がある。
もう慣れっこになり、驚かない。
その習性を修正しようという意欲もないようだ。

朝のうちは太陽が見えたが、午前中は雨になった。
静かに沈むには丁度良いので、雨音と時折聞こえる遠雷に耳を澄ます。
ル・モンドのニーチェ特集や事に関する本などにも目をやりながら。

午後から雨が上がったのでビブリオテークへ。
事に関して、いくつかあるポイントをどう繋げ、どう膨らませるのかに当たる。
ファイルからは予期せぬものも出てきて、過去の営みに感じ入る。
こういう小さなことが、少しだけだが気分を高めてくれる。


帰りにビブリオテークで手に入れた Du bon usage des catastrophes を読む。
レジス・ドゥブレさん (Régis Debray, 1940- ) のタイムリーな新刊本だ。
石原都知事の天罰 « punition divine » 発言まで取り上げている。

何もない時には科学の装いの下にすべてを忘れている。
背後にある不確実で危いものを見ようとしない。
アポカリプスは日常の仮面をあっさりと剥いでしまう。
そして、そこから立ち直る時には科学ではなく精神的なものが必要になるのだ。
日本人は子供の頃からこの世の儚さ、無常感が身に沁みている。
アポカリプスに対する智慧をすでに持っている。
そこに自然条件とともに仏教の影響をドゥブレさんは見ている。



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