mercredi 7 septembre 2011

ファドを流しながら散らかった資料を整理する



4年間に溜まった部屋の資料をやっと整理する気分になる。
予定を変更して、以前にも取り上げたアナ・モウラさんと友人たちの歌を流しながら。
この世界、いつ聴いても séduisant だ。

 Ana Moura e Amigas


あれがここにあったのか、こんなところにも目が行っていたのかと驚きながら作業を終える。
まだ半分だが、この4年間に起こったことが恰も一つの平面に並べられたように感じる。
お蔭さまで少しだけ頭の中がすっきりする。
それにしても読みかけが多い。
ただ、これまでが晒す時間であったとすれば、悪いことではないのかもしれない。
もちろん、すべてを読んでしまうに越したことはない。
それができない時には、出遭った時に首を突っ込んで感触を掴んでおくのが大切だ。
今、その中に入りやすくなっている。
遠くからそれを引き出すのは難しいが、目の前に現れると意外に思い出すものだ。
これからはそこから何を抽出して、どう組み合わせるのかということになる。


ところで、この作業中に駆虫処理をする人が来た。
流れている音楽を耳にして、こう聞いてきた。
これアマリア・ロドリゲスじゃないですか。
あなたポルトガル人ですか?
違いますが、ファドの世界に嵌りつつあるのかもしれません、と答える。
と、さらにこう続けてきた。
地球のどのあたりから来たのですか?
日本の歌手はほとんど知られていませんが、誰かいますか?
ファドにあたる歌は日本語で何といいますか?
それじゃまた来年、と言って元気の良いその人は帰っていった。
ほんの数分のアクセントだった。



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