vendredi 16 septembre 2011

カントの日課、マルセル・コンシュさんの日課


Kant bei seinem Mittagsmahl
(1892)
Emill Dörstling (1859-1939)


マルセル・コンシュさんの新しい本を読んでいたところ、カント (1724-1804) の日課が出てきた。それによると、こんな具合だ。

朝の5時5分前、プロセインの兵士だったマルティン・ランぺ (ドイツ語では Martin Lampe だが、フランス語では Lempe なのか) が御主人の寝室に入り、「時間です」 と告げる。カントは5時にはテーブルに着き、紅茶を1-2杯飲む。そして、日一度だけのパイプを燻らす。7時にその哲学者は講義に出掛ける。帰ってきて午後1時15分前まで書斎で仕事をする。その時、料理人がランぺとともに 「45分になりました」 と言いに来る。昼食にはグラス半分のラインかハンガリーワインを飲み、お客さんが来るのを待つ。会話を楽しみにしていて、ひとりで食事をするのを嫌っていた。客は2人から時には5人くらいで (冒頭の 「昼食でのカント」 では少し多いようだが)、3時まで食事は続く。ここでも皆さんワインで、哲学者が嫌うビールは決して口にしなかった。

食事の後は、一人で1時間の散策に出る。ケーニヒスベルクの冬は厳しいものだったが、どんな天候であろうとこの散策を欠かすことはなかった。散策から戻ると高級紙や政治関連のものを読み、6時から夜の仕事を始める。夜食は取らず、読書に打ち込む。そして10時になると就寝。冬でも暖房なしだが、カントは布団に包まって暖まる特別な方法を知っていたという。満足してベッドに入ると眠気が襲う。そこで彼は自分は幸せな存在だと思うのである。




コンシュさんの場合は、朝7時から夜10時までが活動のお時間になる。食事の時間は決まっていて、朝8時半、12時半、夜7時半。朝11時までは知的活動。それから新聞に目を通し、手紙を書く。午後は知的仕事か樹木栽培かルヴェルモン (Revermont) 散策、あるいはお昼寝に当て、夕方はいろいろな読書をする。意外だったのは、夜にテレビをよく観ること。ただ、10時になるとどんなに面白い番組があっても寝るという。結末に興味もないし、すぐに忘れてしまうので悔いが残らないようだ。


お二人の哲学者の一日は時計のように規則正しい。カントがほとんど80歳で亡くなり、コンシュさんは89歳でご健在である。振り返ってわが身を見ると、その不規則さは目を覆うばかりだ。規則性の中に身を閉じ込めるのは耐えられないと感じているのか。あるいは、いずれ時計のような生活が訪れるのか。今はわからない。ただ、これから 「仕事」 をすることを考えると、彼らの規則性を参考にするのも面白そうだ。まだまだ試行錯誤が続く。


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