vendredi 2 mars 2012

ジュール・ホフマンさん、アカデミー・フランセーズへ



昨日できなかった用事を済ますために朝から出掛ける
このところ朝をゆっくり過ごすようにしているためか、体が重い
目的のビルを横に見ていながら遥かに行き過ぎる
戻って目的地の入口に行くと、住所が変わったとの張り紙がある
再び歩き始めるが、以前のように苛立つことはない
凪のように静まり返り、ただ歩いているのだ

新しいところで用件を言うと、受付の女性はここではそんなことやっていませんと言う
書類を出してそんなことはないでしょうと返すと、パソコンに向かい始めた
ところが、名前を入れても出てこない
あなた税金を払っていないのでは、と言いながら画面をこちらに向けようとする
もちろん払っているし、見つからないのはあなたの問題でわたしの問題ではありません、と少し声を上げる
横の女性がこちらを覗く
しばらくして、苗字と名前が逆になっていたことがわかり、係の女性に笑顔が戻った

驚いたのは、この間もわたしの心の中は凪のように静かなままだったことである
やっとエピクロスの境地に入りつつあるのだろうか
彼の幸福は、何かがあることではなく、苦痛や悩みなどネガティブなものがないことなのである
そのように心をコントロールできるようになると、目指すものが訪れるということになる





終わった後、昨日も立ち寄ったカフェで朝の時間を過ごす
今日も何かが現れないかと、ル・フィガロを手に取る

古代ギリシャの専門家にジャクリーヌ・ド・ロミイさん(Jacqueline de Romilly, 1913-2010)がいる
彼女には目を開かされ、これまでも何度か取り上げたことがある

ギリシャ哲学者と現代 (2005-8-21)
ジャクリーヌ・ド・ロミイ: 野蛮に抗する ROMILLY CONTRE LES BARBARES (2007-2-7)
ジャクリーヌ・ド・ロミイ (II) JACQUELINE DE ROMILLY (2007-2-8)
Jacqueline de Romilly est décédée à l'âge de 97 ans (2010-12-19)

今日はアカデミー・フランセーズの彼女の後の会員が決まったというニュースが出ている
その会員は昨年ノーベル賞を受賞したジュール・ホフマンさんJules Hoffmann, 1941-)である
昨年、親しくお話をさせていただいた

ジュール・ホフマンさんのお話を聞き、久しぶりのフランス語 (2011-1-18)

それだけでは驚かない
しかし、昨日も触れた 「医学のあゆみ」 に書いている今月の第2回エッセイのテーマ
それが彼についてだったのである
こう繋がると、恐ろしいくらいである

確かに、すべては繋がっている
今日もカフェからのアップとなった




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