jeudi 7 juin 2012

「孤独な散歩者の夢想 」 でルソーさんと重なる

氷上にて (On the Ice, c.1610)


朝のうち、雨が降ったりしていたが、今は遠くに夏雲があるものの青空が覗いている
パリらしい一日だ
オランダから戻り、未だその陰の中にあるように感じる
同時に、次第にパリの繭の中に入りつつあるようでもある

今日は移行調整日として、手元にあったワイド版岩波文庫の 「孤独な散歩者の夢想 」 を読む
以前にも読んでいるはずだが、印象が全く違う
世間から追われ、散策の折に浮かんでくる想いを綴ったもので、「告白」 に続くルソーさん晩年の作

昔は、そういう老人もいるのか、と思いながら遠くから眺めているという印象だった
そもそも夢想とか瞑想などという行為自体、よく理解していなかったのではないだろうか
そんな余裕などなかったはずである

しかし、今では曲がりなりにもそれを生業にしているところもあり、彼の姿が自分と重なってくるのである
身近に感じるのである
そのため、極めて能動的な読みとなっている
手に取るようにわかるところが多いのである
彼の波乱の人生を想像するのは難しいことではあるのだが、、、


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ところで、今日の写真は先日観たマウリッツハイス美術館Mauritshuis) の逸品
 こんな絵の前に立つと、氷の上で何時間でも遊んでいたい気分にさせられる
その日は叶わなかったが、今日写真を拡大して暫しの間楽しんでみた
お勧めしたい




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