dimanche 28 octobre 2012

ディドロ、あるいは考える悦び Diderot ou le bonheur de penser


今朝、パソコンと周囲の時計の違いに気付く

冬時間の到来で、朝の暗さが一段と増すことになる

目を凝らすと、空には不思議な虹が見える


先日のリブレリーでのこと

ジャック・アタリさん(Jacques Attali, 1943-)の最新刊を見つける


ドゥニ・ディドロさん (Denis Diderot, 1713-1784) との縁は深い

前ブログとこのブログの主であり、現在在籍する大学には彼の名前が付いている

その人生については、最初のブログで簡単に取り上げている


それ以来、深く知る機会はなかなかなかった

今回もどうなるか怪しいが、手に入れることにした


アタリさんは、これまでパスカル、マルクス、ガンディーなどの伝記を書かれている 

Blaise Pascal ou le génie français (2000)
Karl Marx ou l'esprit du monde (2005)
Gândhî ou l'éveil des humiliés (2007)

パスカルを愛し、マルクスを評価し、ガンディーには嫌悪を抱いたという

ディドロさんはそのいずれとも違う

悦びと愛を求める尽きることのない性向を持ち、時代の知のすべてを物にした最後の人間であった

知的大胆さを持ち、科学、哲学、神学、工学、音楽、絵画などを手中に収め、精神の自由を持ち合わせていた
  
何にでも手を出した(touche-à-tout)のである

女性の心と体を愛し、隠すこともなく同時に何人もの女性と付き合い、最後まで別れることもなかった

妥協することなく、自由に考える人間

多くの人には耐えられないほどの寛容さを持っていた

ディドロさんが体現した自由に考えること

それは健康にとって重要であるだけではなく、生命そのものにとっても必須の営みであると言っている


執筆に当たり、ディドロさんの10,000ページに及ぶ作品、780通の書簡、主要な研究書に目を通したという

このところ年に数冊は出されているので、アタリさんのエネルギーにも驚かざるを得ない



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