dimanche 4 novembre 2012

無茶をして風邪気味


寒いバルコンでの時間が長くなり、風邪気味である

アラン・バディウさん(Alain Badiou,1937-)の考えがよく入ってきたためである

存在論を語っているので抽象的なのだが、捉えようとしている方向を辿ることができるからだろう

純粋な真理に至るのは数学、論理学によるしかない

それに比べると物理学も弱いし、生物学に至っては局所の真理しか明らかにしない

その中で、20世紀に影響力のあった思想家として次の3人を挙げていた

政治のマルクス、自然史のダーウィン、無意識のフロイト

丁度、次回の「医学のあゆみ」のエッセイでダーウィンを取り上げたところであった


ところで、ダーウィン以後、それに匹敵する思想が生物学から生まれているだろうか

そうは見えない

もはや思想には価値を見出さず、技術だけを追いかけるようになってしまった結果なのか

考えることをしなくなったとすれば、それは当然の帰結に見える

局所の技術にしか目が行かなくなると、物語を語れなくなるのだ

これは科学に限らず、あらゆる領域に当て嵌まることだろう

そこからの脱却が求められるのだが、この流れを変えるのも至難の業に見える



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