mercredi 1 mai 2013

映画 『シッコ』 を観る


曇りと雨の寒い La Fête du Travail だった

Youtube を彷徨っている時、右側に出るリストに映画 『シッコ』 を見つける

いつも関係ないものが二つ三つと紛れ込んでいる

2007年のマイケル・ムーア監督の Sicko

予告編を観たような気もするが、本編はまだだったのでこの際観ておくことにした

暇ではないはずなのだが、、、


 アメリカの医療制度の惨状を描いている

2007年当時、国民皆保険制度なき状態での医療と保険に纏わる問題を具体的に指摘している

これは知らなかったが、カナダではその問題はないらしい

アメリカとカナダは別の国なのだ

アメリカが社会主義的な政策に強いアレルギーを持っていることが伝わってくる

ジョージ・W・ブッシュが、社会主義を見たけりゃカナダに行け!などと叫んでいた

国民の全員が同じように保険の恩恵を受けるなど、個人の自由を奪う社会主義と見做すのだろうか

保険会社の金儲け主義とそのロビー活動も明らかにされていた


イギリスも医療に金はかからないようだ

元国会議員が興味深いことを言っている

民主主義は偉大な革命であった

人間は意欲も希望もなくなれば投票などに行かなくなる

人民をコントロールするには二つの方法がある

一つは恐怖を与えることであり、もう一つがやる気をなくさせること

もし貧乏人(意欲をなくした人)が投票に行くようになると、革命的な変化が起こるはず

健康で、民度が高く、自信を持った国民ほどコントロールしにくいものはない

はっきりものを言う人たちである


フランスも豊かな生活をしている人たちの国として描かれていた

医療制度や育児制度、わたしもその恩恵に与っている教育制度、さらにヴァカンスの制度など

ゆったりと生活している様子が伝わってきた

また、デモなどを示しながら、国民が政府を怖がるアメリカとは逆の構図でフランスを捉えていた

マイケル・ムーアが次のように語っているところでは、思わずニンマリ

アメリカがフランスのことを悪く伝えるのは、国民が彼らの生活を羨まないようにするためではないのか

これまでアンチ・フレンチ・キャンペーンのようなものを聞かされてきたようだ


アメリカの敵と思われるキューバの様子も好意的に描かれていた

ウィキによれば、キューバ側の情報操作の可能性もあったようだが、、

こうして並べてみると、この映画に描かれているアメリカの医療制度には寒々としたものを感じる









Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire