jeudi 30 mai 2013

雨のボルドー大学を散策

Michel Eyquem de Montaigne
 (1533-1592)

今日も曇り空である

トラムに乗り、町の中心カンコンス(Quinconces)まで出る

カンコンス広場では4年ぶりにモンテーニュさんとモンテスキューさんのお二人と再会

前回は汚れていたが今回は綺麗になっている

 ソルボンヌ前のものは好好爺といった印象があるが、こちらは怒られそうな威厳がある

わたしの見る目もこの4年間で変わってきたのではないかと感じた

前回と違い、像の全体がしっかりと目に入ってきた

広場を挟んだ向かいにいるモンテスキューさんについても同様であった


ガロンヌ沿いでは、川祭り(Fête le fleuve)が開かれていた

人は出ていたが、ほとんど感じなくなっていることに改めて気付く

そうこうしているうちに、今日も降り出した

暫し濡れながら街中を歩くと、4年前の記憶が蘇る景色がたくさん現れる

カフェで読み、そして書く



 午後からはボルドー大学に留学中の方に構内を案内していただく

第一大学、第三大学、第四大学と広がっているので相当に歩いた気分になる

上の写真は、第一大学の門

科学系の学部になる

建物はそれほど新しいという印象はない



 こちらは第四大学で、モンテスキューの名前が付いている

名前の通り、法学、政治学、社会科学、経済学などをカバーしているようだ


 
こういう教員室を見ると、なぜか懐かしさが込み上げてくる
 


廊下には、レポート提出用の棚だろうか

無造作に置かれていた

日本の大学の様子は知らないが、このようなことは考えられるのだろうか



こちらは、第一大学のビブリオテーク正面になる

構内はもうヴァカンスなのか、学生さんをほとんど見かけず、やや寂しい



ボルドー第三大学はミシェル・ド・モンテーニュさんの名前が付いている

人文系の学問をカバーしている

こちらは講堂が入っている建物とのこと

実は、ここで嬉しい発見をしたが、いずれ書くことがあるかもしれない

静かな構内を雨に濡れながら2時間ほどの散策となった



 帰りに、4年前にも訪れ気に入ったリブレリー・モラ(Mollat)に寄ってから帰ってきた

店内ではGilles Bordes-PagèsさんのLes sumos de Ryôgoku のプロモーションが行われていた

前回感じた強烈な印象は薄れている

その代り、対象との距離感が少なくなり、馴染んできているという感じだろうか



 夜、テレビでは23日に亡くなったジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki, 1934-2013)さんの追悼番組をやっている

最初に彼の歌を聴いた時、かなりの違和感があったことを思い出す

もう7年も前のことになるが、つい最近のことのようだ

ムスタキを聞く ECOUTER MOUSTAKI POUR LA PREMIERE FOIS (2006-03-14)

今では違和感は消え、その味がわかるようになっている

 感覚が確実に変わっているということだろう

ありきたりのことを商売として語るのではなく、人間として考えたことを淡々と語っている

人間と表現との間に膜がないという印象があり、好ましい



旅に出てテレビをつけると、フランスの今に触れることができる

それはどこか、フランスに旅行に来て、この国の様子を観ているという感覚をも呼び起こす




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