mercredi 19 mars 2014

久し振りの学友と歓談、そしてなぜの鷗外全集だったのか


数年ぶりから数十年ぶりの学友と夕食会を持った

今もリハビリ中でありながら参加されたM氏ご夫妻や数年前に奥様を亡くされ未だ快復中だというY氏

お二人とも学生時代は同じグループだったので、嬉しい再会であった

それからストレスフルな仕事を未だに続けているという四人のS氏

専門の話になると、付いていけなくなっているのは致し方ないだろう

逆に、人間的な配慮の出来ない職業人が増えているという話を聞くと何かできるのではないかという気になる

癌闘病中の学友の話が出たりすると、現世に今生きていることを感じざるを得ない

久し振りにざっくばらんな話や意外な人の繋がりが見えたのは幸いなことであった

形に囚われることなく、これからもこのような会を持ちたいものである



初日の発見から

日本に帰る度に学生時代の本棚を眺め、なぜそこに鷗外全集があるのか不思議に思っていた

大学を卒業するあたりに出始めたものをなぜか手に入れた

しかし、一度何かを読んだだけだが、全く入って来ず、それ以来触れたことがなかった

文庫本を読み分かっていたはずだが、なぜわざわざ手に入れたのか


時差ボケの朝、その中の1冊を取り出し、読んでみた

第5巻の『現代思想』と『金毘羅』である

テーマは、それぞれライナー・マリア・リルケと息子が亡くなった時のこと、科学と宗教の問題

読み始めて驚いた

これまで全く受け付けなかったその文章が何とよく入ってくることか

 その文章を自然に感じるまでに40年の歳月を要したことになる

この時のために、40年前に準備していた訳でもないだろうに

このような変容に気付くことは、嬉しいものである

これからの愉しみが増えることにもなる

今回の収穫第一号かもしれない





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